しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

Rolleicord : 東京逍遥

Rolleicord + Xenar 75mm + Fujicolor Pr0160NS

GRのような小さなカメラを持って身軽に撮り歩くのも楽しいけれど、二眼レフでじっくりと、あるいはサクッと、ましかく写真を制作するのも面白い。

特に、3月、4月の桜の咲く頃は、なんとなく、二眼レフの季節なのだ。二週続けて週末を使い、北区、そして荒川をこえて足立区を取り歩いた。

千鳥ヶ淵とか、上野公園といったみんなが集まるところではなくて、こんな民家の庭先に咲いている桜を愛でるのが好き、というのは私がへそまがりだからでしょうか。

廃盤になってしまったフジのPro160NSだけど、冷蔵庫の中にあと5、6本残ってるのが3月で期限切れになってしまったので、全部取り切るまでは、ましかく写真オンリーになってしまうかもしれません。

贅沢なことだけどね〜。

Rolleicord: Life is Beautiful.

Rolleicord + Ilford HP5 Plus

「夕方の空を雲が流れていく。一体、何人の人が、これを見ているのだろう」by 坂本龍一

1979年は僕にとって特別な年。1979年を特別な年にしたいろいろな出来事の一つは、Yellow Magic Orchestraの音楽。それまで聞いたことのない音楽。想像したこともない音楽。

あの頃と比べて、世界は少しは良くなったのかな。少しは世界を良くすることができたのだろうか、僕らは。

 

You Should Talk to Your Parents - for Five Minutes.

Ricoh GRIII

京北町ぶらぶら歩いて赤羽から隅田川、荒川をこえて足立区へ。

途中で街中華にて昼飯でも・・・と思って探したのだけど、「臨時休業」などで3〜4件空振りに・・・

まあ、腹が減ったんだったらコンビニで何か買って食えば?ということかもしれませんが、エサ補給にも事欠く令和の東京なのであった。ニンゲンが作った出来立ての飯にありつくのが難しい街になってしまったのかな〜

ようやく、随分と暖かくなってきた。遅れていた桜の開花もそろそろかな。

やっぱしGR軽いわ。もうこれでじゅうぶん、である。

Nikon F: A whole year since the last time.

Nikon F + Nikkor S Auto 35mmF2.8 + Ilford Delta 400

ニコンFに入っていたフィルム、ようやく撮り切ったので現像してもらいました。ちょうど去年の今頃、雨の渋谷で撮った写真が出てきました。最後の方は近所の写真屋さんで安く譲ってもらったオールドニッコール35ミリでのもの。

最近は家で猫の写真ばかりで、もう何ヶ月も街に出てないな。今度の休日は久しぶりに街に出かけるかな〜。一時期買い貯めてたフィルムの使用期限が経過しつつあるんですよね〜。

いやー、いろいろ頑張らないと・・・

 

Water Rising Up to the Ceiling and a Cameraman Saving his Girlfriend.

京北町池袋

谷崎潤一郎の「細雪」の中で、洪水に巻き込まれた家に取り残されたこいさんのところにカメラマンのボーイフレンドがやってきて、屋根の上から手を伸ばしてこいさんを引っ張り上げて助ける、というシーンがあったような気がするけど・・・どんだけ腕が長いんだ、っていう。

Fujifilm X100V

フジフイルムから人気のx100シリーズの新型が出ました。今度は手ぶれ補正機構がついたというのが売りのようですが、お値段(デジカメWATCHによる予想価格)が・・・あっと驚く・・・

 

さ、さ、さ・・・さんじゅうごまん・・・きゅう・・ひゃく・・・えん・・くく

 

YMOの「スネークマンショー(2)」の「・・・け、け、け・・・KDD」の伊武雅刀風に、読んでください。

え、「スネークマンショー」知らない?という方はこちらをポチ↓

それはともかく、古き良き1ドル110円の時代に入手した私のX100Vはクロームです。新型が出ると、手持ちのカメラがなんとなく有り難くなる感じがするのは、なぜなんでしょう。僕だけかな。

冒頭に挙げた「細雪」に出てくるカメラマンってライカを使ってるんですよね。こいさんの元カレにヤキモチ焼かれて、元カレがそのライカをかちゃんと床に投げつけるという暴挙があって、カメラ好きの読者は息を呑む、というシーンが続くわけですが、それはとにかく、その後諸事情により、そのライカを譲り受けることになったこいさんは、元カレと寄りを戻して金遣いが荒くなり、いつの間にか「クロームイカ」に替えてしまっていた・・・そんなこいさんの様子を見て姉たちが気を揉むのであった・・・というシーンがありましたが、つまり、ここで昭和の文豪谷崎潤一郎がなにが言いたかったのかというとカメラは黒ではなく、クローム仕上げ(銀色)の方がエラいのだ、ということなのであった。

なわけないか。

No Remember. No memories.

Kodak Tri-X - Camera Unknown

棚の上に現像していないTri-Xがあったので、いつ、どのカメラから取り出したものか、記憶からなくなってしまっていたのですが、とにかく現像してみました。

脈絡のない記憶の痕跡が意図せず残るって、面白い。

しかし、どのカメラだったかな〜。結構シャープに撮れているので、これ、いいカメラだと思うんだけど。