しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

彼女はサニー・シックスティーン

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Leica M2 + Elmarit 28mm F2.8 2nd Gen. + Kodak Proimage 100

前回とはうって変わって、これはF16まで絞ってたかな。これだけお天気がいいと、絞り込むしかないですよね。

しかしこのM2、巻き上げがいまいち不安定で、28ミリのレンズを使っていると、時々コマがくっついちゃう時があるんだけど、普通に一回でスルッと巻き上げできたときの感触と、シャッターを押した感じが、絶品なのです。莫迦な私は、何台かM型持っているけど、この感触は他の個体にはないな〜。ものすごく、滑らか。こういうのって、「シルキー」っていうの?なんだかトイレットペーパーの感触みたいでしっくりこないけど、とにかく、この感覚を試したいばっかりに巻き上げてシャッター押してると言っても過言ではない。

しかもこの感覚って、フィルムがはいってないと、感じられないような気がする・・・ということで、今夜も無駄にフィルムを消費しているのでした。

やっぱり、M2いいね。昨日はM3、今日M4ー2を改めて使ってみたけど、「ライカ感」が一番感じられるのは、この100万番台のM2ですね。

この巻き上げの不安定ささえ、なんとかなればなー。

F4.0

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Leica M2 + Summicron 50mm + Kodak ColorPlus200

夏の夕方、近所を散歩していて見かけた百日紅の花を撮影。ライカのレンズはF4.0が一番きれいに写る、とどこかで読んだことを思い出して、シャッター速度を上げて、F4.0で撮ったと思います。もしかしたらF2.8だったかも。

そしたら、本当にライカで撮ったような写真が出来上がりました。

この間一日中ライカを持ち歩いてスナップして歩いていたら、とっても疲れてしまった。いいカメラだと思うけど、なんか「吸い取られる」ような気がするな。。OM1とかペンタックスSLでは感じない、この気疲れというか。。やはり根が貧乏性だからですかね〜。お高いカメラを抱えていると知らないうちに肩に力が入るのかな。

いろいろネットサーフィンしていたら、ボロッボロのM4-Pを使って、すごく素敵な写真を撮っている人がいるのを見つけた。

結局、カメラじゃないんだよな。。まだまだ修行はこれからです。

Leica Syndrome

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Leica M2 + Elmarit 28mm + Kodak ProImage100

しばらく一眼レフを使っていると、定期的にレンジファインダーに戻ってくる。ということで、私、今、Leicaもーどです。

イカイカと巷では言われているけど、先日近所の本屋さんで見つけた雑誌「Pen」でライカ特集がされていたので、思わず買ってしまったんですが、その中身のほとんどが、前に買った雑誌とおんなじだった・・・。

そういうことが許されてしまうのも、天下の「ライカ」ならでは、なのでしょうか。

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Leica M2 + Elmarit 28mm + Kodak ProImage

さて、こちらのライカM2。一月まえに、自粛疲れの反動で、思わず買ってしまったのですが、バックドアもペコペコしないし、巻き上げやシャッターを押した感じもさすが1960年代のライツ!ということで、とても気に入っています。。。と言いたいところですが、画龍天青を欠く、というのでしょうか、お店でからシャッターを切った時には気がつかなかったんだけど、フィルムを装填して巻き上げると5回〜10回に一度程度、若干ラチェットが滑る時があるのが、厳しいところ。

製造されてから60年、いろいろなユーザーにいろいろな使い方をされてきたのでしょうから、完璧な個体を期待する方がお門違いというもの、とは分かってはいるのですが、いやーなかなか、「ライカ道」は厳しいものですね。

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Leica M2 + Elmarit 28mm + Kodak ProImage 100

修理の人に見てもらったら「ライカは3000台くらいみてきましたが、この症状は初めてみたな〜」と言われてしまった。。Rollei 35でも似たようなことを言われたことがありますが、ある意味、レアモノを引き当てる才能があるのかな、私?

それはさておき、M2って、「廉価版」というような印象があって、なんとなく敬遠していた私ですが(その割にはM4ー2を買ったりもしているのですが)、どうもいちばん相性があってる感じがするのは、M2だったのかな、っていう気がしています。特に巻き上げるときの柔らかい感じは、M6とは違う優しい操作感ですね。M3もそういう感じがあるけど。

と、考えだすと、より程度のいいM2を探して、さらなるお布施と散財の泥沼に入っていきそうなのですが、ひとまず今回お迎えしたM2とうまく付き合っていきつつ、焦らずに良い個体を探して行こうかな、なんて、思っている自分が怖いのです。

感動

エストレベルで水平、垂直を取るのって、難しい〜。ということで練習しました。

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Rolleicord + Xenon 75mm + Fuji Pro160

しかし、撮っているうちに、感度が100ではなくて160だということを忘れてしまっていたのでした。。ということで、今日はお天気が良かったこともあり、全てハイキーの写真が仕上がってしまった。。

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Rolleicord + Xenon 75mm + Fuji Pro160

「感動しなければ、人間はいつでも分裂しています。だけど、感動している時には、世界はなくなって、自分自身と一つになれる。自分自身になるというのは、完全なものです。莫迦莫迦なりに、利口は利口なりに、その人なりに完全なものになるのです。」(小林秀雄「講義『感想ー本居宣長をめぐってー』後の学生との対話」より)

はああ、そういうもんかなあ・・そうかも知れないな。

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Rolleicord + Xenar75mm + Fujicolor Pro160

ようやく梅雨が明け、短い夏がはじまろうとしています。

Capricorn One

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Leica M2 + Elmarit 28mmF2.8 + Kodak Proimage100

1976年制作のこの映画、何かの拍子で久しぶりに思い出して、改めて見た。(というか、途中で寝てしまったので、一部は2回見た。)

これは・・・センセーションですよ。50年前にこの映画が作られたということは・・・。もう毎日目の前で起きている諸々のことが、この映画の世界そのもののような気が、してしまった。。

最後の方に出てくる、農薬散布セスナのおっちゃんが最高。当時は半分ジョークだったのかもしれないけど、今からしてみると、もうこれは「神話」のレベルです。縄文時代の土器に彫り込まれた魚とかの絵を見て、あ、このころの人たちって魚を獲ったりして生きてたのね、と思うように、あ、「人間」って、ちょっと前までこうだったんだ、みたいな。

あ、50年前の人たちって「真実」っていうものを、信じてたんだなって。

Memory of my Twin Lens Reflex Camera

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Rolleicord V + Xenar 75mmF3.5 + Fuji Pro160

子供のころ、壊れた二眼レフをおもちゃとして与えられて、いじって遊んでいた記憶があります。どこのカメラだっか、まさかローライだったということはあり得ませんが、あの、カメラ特有の匂いを今でも覚えています。フードを開いてみたり、小さなノブをいじってみたりしていた記憶があります。

でも、ピントグラス越しに何かを覗いてみたという記憶がないので、ビューレンズか、ミラーかが、壊れていたのかもしれません。そして、そのカメラをどのように使うものなのか、与えてくれた人に尋ねた記憶もありません。

ただ、壊れたカメラを一人であちこち弄っていた記憶があるだけです。

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Rolleicord V + Xenar 75mmF3.5 + Fuji Pro160

さて、これまで何度か押し寄せてきた物欲をいなしてきましたが、ついに、お迎えをばしてしまいました。50年も経ってしまったけど、まあ、「メイドの土産」に?二眼レフの使い方をマスターしておこうと思ったわけです。さすがにいきなりローライフレックスには手が出なかったので、ローライコードのV型にしました。

正方形フォーマットになると、使い慣れた2:3のフォーマットとはなんだか違うことを言いたげな気がしますね。何でだろう。

何でかな?

Traveling on a Spaceship

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Leica M2 + Summicron 35mm + Fujicolor 100

久しぶりにライカで。

お店におまかせスキャンですが、明るい部分と暗い部分の混ざり合い方といいますか、独特の世界が感じられるような気がします。気のせいかもしれませんが。

この6枚玉も、今はずいぶんお値段お高くなったのですよね。私のはフィルター取り付け用のネジが切られていないタイプなので、シリーズ7のフィルターも高いし、ずっと「剥き身」で使ってます。