高級コンパクトカメラの決定版、憧れのGR1vである。確か2014年の秋に大枚7万カメラ円をはたいて、秋葉原のにっしんカメラで中古で購入したのでした。弱点のファインダー内の液晶表示は「リコーで修理させたばかり」とのお店のおやじさんの太鼓判付きでした。
それから7年が経過しましたが、その間にライカウイルスに感染してしまったこともあり、GR1vのショット数はそれほど行っていないはず。でも数年前にパリでの撮影に持ち出したのは楽しい思い出でございました。
お店スキャンで補正してあるから、一概には言えないけど、このなんとなく青みがかったようなクールな色合いと、四隅のちょっとした周辺減光がGRレンズの味、ということでしょうか。露出はプログラムオートで、ピントもマニュアルでは合わせられないので、なんとなく不安になってしまい、スナップにあまり持ち出さなくなってしまっていたのですが、半年くらいかけて撮り溜めたフィルムを現像してみると、ピントも露出も(自分で合わせるよりもよっぽど)正確なのであります。
中古で購入してから足掛け7年、販売されてからでいうとほぼほぼ20年。久しぶりに防湿庫から取り出して電源を入れてファインダーを覗いてみると、あれ、測距点に現れるはずの表示が出てこない。。
その後、使いながら様子を見ていると、測距点を示す表示が現れたり、消えたりを繰り返してるのですが、わたしのGRもついに寿命がきたということでしょうね。とはいえ、表示が出ないだけで、フォーカス機能はちゃんと動いているようですし、焦点距離を示すお山(無限遠)、二人(3Mくらい?)、一人(1Mくらい?)、お花(マクロ)の表示は出るので、狙ったところにピントを合わせているかは把握できます。
しかし、それほど先が長いこともなさそうなので、せっかくのGR、動かなくなるまでもっとフィルムを通してあげようと、心に決めた春の午後なのでした。
さて、近所の散り残りの桜でも撮ってくるかな。