しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

Music Spot「来歌」にて

少し前に「女性は話が長すぎる」というような発言をして物議を醸し出した人がいたけど、こんなことがあるたびに思い出す出来事があります。

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Leica IIIf + Elmar 50mmF3.5 Red Dial + Acros 100

もう30年も前の昔、スペインのある街の建設現場に出張で行ったのですが、現地法人が破産してしまって、現地の建築作業員たちに給料を払えなくなっちゃってたんですね。それで工事現場の事務所の前にいろんな国からやってきた労働者たちが(中でも圧巻だったのが、アイルランドからきた労働者たちで、ポパイに出てくるブルートみたいにぶっとい腕で、一発殴られただけでそのまま昇天できそうな、「屈強」という言葉はまさにこのような体格の人たちのためにあるのだろうなと思いました)現場事務所の前に集まって、「金払え、金払え」とシュプレヒコールを上げだしたのね。

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Leica IIIf + Elmar 5cmF3.5 Red Dial + Acros 100

で、いやこれすごい不穏なことになっちゃったな、と思ってたら、そのうち石を拾ってプレハブの事務所の建物に向けて投げ出したんです。トタンの屋根に石がガンガンと音を立てて当たって、「これは非常に危険な状態ですね」っていうことで、上司(田中さんとしておきましょう)と私とで現場の指揮を取っていたアメリカ人のところにいって、「極めてデンジャラスな状態になったので、女性職員は先に帰宅させるべきだ」と提案したわけです。

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Leica IIIf + Elmar 5cmF3.5 Red Dial + Acros100

そしたら、そのアメリカ人というのが女性の弁護士さんだったんだけど、間髪入れずに「Mr. Tanaka, you are a chauvinist!」って言ったんです。

「ショーヴィニスト」ってWikiで調べたら「排外主義者」っていう意味が紹介されていますけど、「男尊女卑主義者」という意味があるみたいで、要は「女性だからということでなんで別扱いで帰さないといけないんだ。それは性差別である」というのですね。

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Leica IIIf + Elmar 5cmF3.5 Red Dial + Acros 100

「来歌」と書いて「ライカ」と読むのかな。ライカでもって「来歌」を撮る・・・「きままや」っていうお店も楽しそうだし「よこよし」っていうお店も美味しそう。

来年くらいになったら、また昔のように飲んで歌って、、という日常が戻ってくるのでしょうか。

それにしても、あの時「chauvinist」という英単語を即座に理解した田中さんは偉かったな、と思います。私は何を言われたのか全く理解できず、まさに「豆がハト鉄砲を喰らったような」顔できょとーんとしていたのでした。

ということで、先日入手のElmar 5cm、少々曇りありの物件でしたが、試写の結果、全然オーライの写りなのでした。