しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

Pentax K-3 Mark III: The Champion is the Champion.

やっぱり、武豊騎手はすごい人でした。

Pentax K-3 Mark III + smc PENTAX-DA★300mmF4ED [IF] SDM

先週の日曜日、私はついにこれまで武豊騎手が他の人にあげてしまったお金の分を取り戻そうと、武豊騎手のところに向かっていました。武豊騎手は、今日は必ず2倍にして返してあげると約束してくれていたからです。ということは、これまで武豊騎手に預けてきたお金の額と同額のお金を今日の武豊騎手に預けたら、2倍になって帰ってくる算段です。金利で言えば100%の利回りです。しかも2分の間にそうなってしまうのですから、年利に換算するととてつもない利回りです!

ところが、武豊騎手のうちの手前に外国の人が立っていました。ノルウェー生まれですがイギリスで育ったそうです。でも国籍はデンマークだそうです。ややこしいです。2週間だけ、日本にいるんだと言っていました。いわゆるインバウンドの人でしょうか。その人が「武豊騎手にお金を預けるのはやめておきな。僕に預けてくれれば16倍にして返してあげるよ」、というのです。そしたら絶対その方がオトクです。年利に換算するとどえりゃあ利回りです!その人が今日乗る馬も、これはとってもすごい馬だそうです。

私は少し考えました。そして持っていたお金をその人に預けることにしたのです。だって、2倍よりも16倍の方がぜんっぜんえげつなく儲かるではないですか!それに武豊騎手の乗る馬はこの間たくさん走ったばかりで疲れているに違いありません。人間だって2日続けて働いたら、水曜日には疲れて会社を休んだりするじゃないですか。

いろいろな事情を考えると、もうこれはこのノルウェー生まれでイギリス育ちのデンマーク人のおじさんと、3ヶ月の休み明けで休養たっぷりのドゥレッツア号にお願いするしかない、そのように考えたわけであります。

そうしたら・・・嗚呼!

はい。漢字で叫んでしまいます。嗚呼!!!と。

イギリス生まれでデンマーク育ちのスウェーデン・・・頭がこんがらかってきました、とにかく、私のもくろみ通りドゥレッツア号が先頭で坂道を駆け上がってきたのですが、その後ろから、ずーっと後ろでお休みしていた武豊騎手のドゥデュース号が猛然と追い上げてくるではありませんか!!

いやしかし、府中競馬場の直線って、なんであんなに長いんでしょう。

武豊騎手のドゥデュース号がドゥレッツア号を追い越して一等でゴールした後、しばらくの間、頭の中が真っ白になってしまって頭の中が真っ白になってしまって私は声を出すこともできませんでした・・・

さて、今日も武豊騎手がやってきます。今日も武豊騎手はやってくれるのでしょうか。今日武豊騎手が乗る馬は、これはすごい馬だそうです。まだ3歳なのに、もう4勝もしているんです。もう迷うことはやめることにします。私は武豊騎手が還暦になっても古希を迎えても喜寿になっても武豊騎手の馬券を買い続けることにしたのです。

Pentax K-3 Mark III: You should have bet on Eri King!

Pentax K-3 Mark III + HD Pentax 20-40mm

 

私、人間不信です。先週の日曜日、オオバンブルマイ号という、これ以上ないめでたい名前の馬にに乗ってやってきた武豊騎手ですが、ゼンっっぜんお金を返してくれませんでした。なんと12着です。下から数えた方が早いです。一体どうしたことでしょう。こんなことで良いのでしょうか。もう、私、人間不信です。

なんてこと言いながら、未練がましい私、今日も武豊騎手の激走に期待して、武豊騎手の激走に期待して、まだ2歳のウォータークラークという馬に乗ってやってきた武豊騎手にお金を預けたんです。しかも三連単です。どれほど私が武豊騎手に信頼を置いているか、この一事を持ってもはや明らかというべきです(軸はCデムーロの馬でしたが)。ああ、なのに、なのに。武豊騎手の馬は4着・・・ってか、軸のサラコスティ号が最終コーナーで行方不明です。

同じウォーターでも、ウォーターリヒトは激走したのに。激走したのに。激走したのに何故か馬券は買っていませんん。

明日は大変なことになりそうです。明日こそ武豊騎手がこれまでの「貸し」を全部返してくれるのでしょうか。明日の武豊騎手が乗る馬はこれはすごい馬だそうです。もうこれまで武豊騎手に貸したお金と同じ金額を預けたら、預けたら、2倍になって返ってくる。

そう考えていいのですね。いいのですね、武豊騎手。

もう期待しかありません。もう期待しか、期待しかありません。

Pentax K-3 Mark III: Hero is coming...I guess.

Pentax K-3 Mark III + HD Pentax 20-40 Limited

 

おかしい。こんなのおかしいです。ケイアイセナに乗ってやってきた武豊騎手ですが、今日もお金は返してくれませんでした。ていうか、さらに僕のお金を持っていってしまって、岩田のおじさんにあげてしまったんです。こんなことなら最初から岩田のおじさんにお願いしておけばよかったです。

しかし、その後もう1度、薄暗くなってきた道を武豊騎手が今度はナムラフッカーという馬に乗ってやってきました。僕の前をさっさと通り過ぎていってしまったので、その後にやってきたナイトスラッガーという馬に乗った鮫島さんに「武さんに僕のお金を返してあげなさいと言ってやってください」とお願いしたところ、その後二人で少しだけ僕のお金を返してくれました。

レースの後、「残りは明日、返せると思うから」と武豊騎手は言っていました。今日も武豊騎手がやってきます。なんと「オオバンブルマイ」という名前の馬に乗ってやってきます。これまで預けたお金も含めてたくさんお金を返してくれそうで、もう期待しかありません。

武豊騎手は立派な人ですから、貸したお金はきっと返してくれると思います。もう期待しかありません。

Pentax K-3 Mark III: My Ever Changing Mood

しばらく冬眠していて、はっと目が覚めたら、総理大臣は代わっているし、大統領選も終わっているし、世の中おおきく様変わりです。

秋のワクチン接種も低調のようで、コロナ、コロナと大騒ぎで、接種会場が押すな押すなの長蛇の列になっていた頃がまるで夢のようですが、コロナ禍が去ると同時に私のライカウイルスも去っていったのでしょうか。この所の断捨離で、防湿庫の中もガラーンとしてきました。

一生を誓った愛機M5も、いつか海外遠征の折の選抜候補だった黒いM4も、もはや私の手元にはありません。今頃は誰か知らない人の手の中で、遠い空の下、写真を撮っていることでしょう。

自慢のGR1vも思い切って放出しましたが、10年近く前に買った時よりも高い値段で売れたのにはびっくりしました。懐に入った差額は秋華賞でミアネーロ号とクリスマスパレード号が2頭揃って着外となってしまい、ボンドガールに乗った武豊騎手が全部持っていってしまいました。天皇賞でも、リバティアイランドとレーベンスティールに預けたお金を、ドゥデュースに乗ってやってきた武豊騎手が全部持っていってしまいました。そこで、エリザベス女王杯で今度はハーパーに乗ってやってきた武豊騎手にお金を返してもらおうとお願いしたのですが。。17頭中の17着という予想外の結果となり、武豊騎手もお金を返すことができませんでした。一体どうしたことでしょうか。今日、武豊騎手がケイアイセナに乗ってまたやってくるので、もう一度、僕のお金を返してくださいと、お願いしてみるつもりです。

しかし、下手な馬券ほど笑えるネタはありませんね。

ということで、私、ペンタックスで素朴な写真家に舞い戻りました。

またボチボチと写真を撮っていけたらいいな、と思います。

Pentax K-3: 馬肥ゆる秋

早速前回の再戦に行ってきました。本日の設定:フォーカスはAF-Cモード、連写(速度H)、エリアフォーカスモード。露出制御はペンタックス自慢のTAvモードでシャッター速度400分の1秒、絞りF7.1固定でISOがオートになるという、これまた今まで使ってみようとも思わなかった謎のモードをついに解禁しました。

結果はご覧のとおり背景も適度に流れて、多少遠近感も出てきたような・・・

Pentax K-3 + HD PENTAX-DA 55-300mm F4.5 - 6.3ED PLM WR RE

しかし、一生懸命走っている馬を見ていると、気が晴れるというか、なんだかこっちも元気が出てくるような気がします。何が言いたいのかよくわかんないような感じの街の風景の写真を撮っているよりも、こっちの方が、精神衛生上、よろしいのではないか・・・街の写真って結局のところ、明と暗のコントラストに惹かれてシャッタを切ってるんだと思うんですが、馬の写真って、もうこれは、「明」しかないわけです。芝も青いし、空気はうまいし、空は広いし、実に清々しい気持ちです。(馬券もっていかれて「暗」に落ちる、ということはあり得ますが。)

こういう少し離れたところで激しく動き回るものを撮り出すと、フルサイズミラーレスカメラが気になり出すわけですが、試算してみますと、新品の場合ボディが40万円でレンズが30万円ぐらい。セットで重量が2キロを超える・・・(Z 6III+100-400ズームで試算・・・)。やはりフルサイズだとレンズがデカくなるんですね。。現在のペンタのコンボは、ボディは中古で、レンズは新品をあつらえましたがGR買った時にもらったポイント使って、合計10万円もしない・・・重さは合わせて1キロちょいで、携行品の重さとしては常識的なレベル・・・競馬場で柵とかイスとかにぶつけたり、うっかり生ビールをかけたりしちゃっても、精神的ダメージはない・・・この気軽さはある意味で性能だな、と思いました。

ということで、連写速度がもっと速いK-3IIIにアップデート・・・と思ったら、いつの間にか黒色は販売終了?

Pentax K3: 真夏日のクリスマスパレード

Pentax K-3 + HD PENTAX-DA 55-300mm F4.5 - 6.3ED PLM WR RE

柄にもなく、望遠ズームをつけて動きモノを撮ってみました。シャッター速度1250分の1秒、ISO400、シャッター速度優先、高速連写モード、コンティニュアスAFでセレクトフォーカスエリアモード(っていうのかな)という、今まで使ったことのない設定です(笑)。

我が愛機ペンタックスK-3・・・って、これ、すごいマシンですね。。ファインダーの中に被写体を入れることさえできれば、あとは何も考えずにシャッターを押しっぱなしで、パシャパシャパシャパシャっと・・・。確認したところ2013年発売の10年以上前の機種ですが・・・

もちろん、トリミングしまくりです・・・

今まで撮ってみようと思ったこともなかったけど、これはかなりハマりそう。もっとトリミングしまくれるように(?)フルサイズ行っちゃうか〜、ニコンZとか〜などと考えて、久しぶりにJ-Cameraで検索しまくったりして・・・

でもレースを見る望遠レンズがわりにも使うことを考え得るとミラーレスより一眼レフの方がいいんですよね。ってことは、D850か〜?とか。。

そうそう、冒頭のクリスマスパレード号は季節外れのクリスマスプレゼントを持ってきてくれたのでした。ミアネーロ号と手に手を取って・・・。ありがとう・・・

もっとも、他の馬たちがたくさん私のお金を持って行ってしまったので結局のところ、借金が減ることはなかったのであった。

ということで、新機材を買うのはまた今度に・・・。

しかし、もう少しシャッター速度を落として流して、絞りも開き気味にしたいな。これだとただの瞬間写真だ。。

ということで、お恥ずかしい限りの駄作、凡作ではありますが、反省の印と次回の肥しといたします。

街角の町 Tokyo - Tokio - 東京

「山手は起伏に富んだ豊かな地形を誇る緑の町だったし、下町はデルタを造成してできた掘割の巡る水の都だった。世界でも類例のない坂と橋が無数にある町、それが東京なのである。」

陣内秀信「東京の空間人類学」(ちくま学芸文庫)より)

1985年に発行された本ですが、これって、今から40年も前の話。40年前でもすでにかつての江戸、東京を偲ぶことはかなり難しい状況であったと推測されるけど、それでも今よりは過去の面影がそこここに認められた時代ではないかと思うと、そのころには既に東京の北側・・・豊島区駒込(の山手線の外側)にいたにもかかわらず、記録となるものも、記憶の縁となりそうなものも持ち合わせてはいないことを寂しく思う。

大学デビューで東京に出てきた田舎者のコーフンって、昔から東京で育った人には想像もつかないんじゃないかと思うけど、そりゃもう、たまげましたよ、あらゆるものに。あの新鮮な驚きの連続の日々って、あれ絶対に二度と経験できそうにないですね。

もう渋谷の南口の猥雑な感じもスパッと無くなったし、立石も再開発で、あの、ごちゃごちゃっとしたところは更地になってしまったはず。新宿の思い出横丁、しょんべん横丁も、インバウンド向けの観光スポットと化してしまったし。

ここはなんとか、是非とも、赤羽には踏ん張って、頑張って欲しい!

ま、昔の思い出なんて、そんなものでしょうね。時間は過ぎ去っていくのだ。デヴィッド・ボウイーが歌ったようにyou can't trade timeなのだ。

Ricoh GR3

夏が来れば思い出す。静かな海。遠い空。という歌が昔あったけど、実にそんな感じのこの海。山陽本線の車窓からパチンと愛機GR3にて撮りました。

電車の中から写真を撮るのは楽だな。クーラー効いているし。

恒例の墓参りで、夏はいつもこの辺りにやってくる。意外にも電車が混んでるのにいつも驚かされるけど、昔のことを思えば電車の本数も車両の数もすっかり減ってしまってるせいかも。

この道、国道2号線だよ。昔の幹線道路。山奥の方に高速道路が出来て、すっかり長閑になっちゃったけどね。

ところで冒頭に引用させていただいた本の中でなるほど、と思ったのが、ヨーロッパの都市において重要なのは「広場」であるのに対して、東京は「街角」の町である、という指摘。確かにヨーロッパの街に行くと、広場が中心にあるけど、東京の街の「中心」って、交差点なんですよね、言われてみれば。銀座四丁目や、六本木の交差点を想起すると実に納得。

それゆえに外国から来た人にとっては、渋谷のスクランブル交差点が珍しくて魅力的に思われるのかもしれません。