谷崎潤一郎の「細雪」の中で、洪水に巻き込まれた家に取り残されたこいさんのところにカメラマンのボーイフレンドがやってきて、屋根の上から手を伸ばしてこいさんを引っ張り上げて助ける、というシーンがあったような気がするけど・・・どんだけ腕が長いんだ、っていう。
フジフイルムから人気のx100シリーズの新型が出ました。今度は手ぶれ補正機構がついたというのが売りのようですが、お値段(デジカメWATCHによる予想価格)が・・・あっと驚く・・・
さ、さ、さ・・・さんじゅうごまん・・・きゅう・・ひゃく・・・えん・・くく
↑YMOの「スネークマンショー(2)」の「・・・け、け、け・・・KDD」の伊武雅刀風に、読んでください。
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それはともかく、古き良き1ドル110円の時代に入手した私のX100Vはクロームです。新型が出ると、手持ちのカメラがなんとなく有り難くなる感じがするのは、なぜなんでしょう。僕だけかな。
冒頭に挙げた「細雪」に出てくるカメラマンってライカを使ってるんですよね。こいさんの元カレにヤキモチ焼かれて、元カレがそのライカをかちゃんと床に投げつけるという暴挙があって、カメラ好きの読者は息を呑む、というシーンが続くわけですが、それはとにかく、その後諸事情により、そのライカを譲り受けることになったこいさんは、元カレと寄りを戻して金遣いが荒くなり、いつの間にか「クロームライカ」に替えてしまっていた・・・そんなこいさんの様子を見て姉たちが気を揉むのであった・・・というシーンがありましたが、つまり、ここで昭和の文豪谷崎潤一郎がなにが言いたかったのかというとカメラは黒ではなく、クローム仕上げ(銀色)の方がエラいのだ、ということなのであった。
なわけないか。