しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

Leica M3: Walking in Tokyo is Addictive.

Leica M3 Double Stroke + Elmarit 90mmF2.8 + ProviaF 100

東京は秋。東京の秋、といえば、谷根千、である。ポジフィルムを装填したダブルストロークのM3に、久しぶりに90ミリのエルマリートをつけてみた。いつだったか、新宿のL社の委託品を購入したものです。

初めてこの辺りを散歩したのは、2年ほど前のことだった思いますが、その短い間にも変わってしまったり、なくなってしまったりしたものもあります。今回歩いていて、ヒマラヤ杉の下のお菓子屋さんが閉店してしまっていることに気がつきました。

2年前は、あちらこちらに猫たちがいたんだけどな〜。

・・・まだいました。

しかし、綺麗に写るな〜このレンズ・・2〜3年近く防湿庫に眠らせていたけど、もっと使ってあげないと、もったいないな。

谷中界隈には、新宿や、渋谷とは全く別の東京の顔があります。その景色がなくなってしまう前に・・・しっかり撮っておこう。これから12月にかけての晩秋が、東京が一番美しくなる季節なのです。

そうそう、週末にジョン・サイパル氏の新しい写真集「銀園」を入手して、楽しく拝見させていただいていたのですが、ページをめくっていくと、どこかで、見覚えのある風景が・・・

John Sypal 「銀園」より

Adobe Lightroomの記録によれば、2019年の8月頃、私もこの一角に遭遇して、思わず写真を撮らせていただいたのです。。確か、新宿区の一角、四谷方面のお寺のそばだったと思うのですが、なぜか「昭和」がこの少し窪地になった一角だけ、すっぽりと取り残されているように感じてしまって、しばし呆然としてしまい、その後、左側の墓地が入りすぎないようなアングルを選んで、シャッターを切ったのでした。

しかし、レンズの画角や、カメラを構えた位置もほとんど同じなんじゃないかな・・・

Minolta α7 + 28mm + Tri-X

そういえば、昨日も信濃町千駄ヶ谷、四谷三丁目界隈を放浪していたのですが、足の向くままにマンションとマンションの間の路地を入っていくと、アラーキーの写真集「東京物語」の最初の方に出てくる、謎の動物園的?公園に遭遇してしまった。。

東京って、実にボーゼンとするほど広いのに、こうして同じ被写体に出くわしてしまうというのは、偶然というか、運命というか、なんとも不思議な気持ちになります。

Walking in Tokyo is addictive, isn't it?