1979年4月16日の東京。
どんな1日だったのだろうな。
なぜ、この特定の日のことを話題にしているのかというと、今、キース・ジャレットの「SLEEPER」というCDを聴いておりまして、これ1979年4月16日に東京で行われたコンサートのライブアルバムな訳であります。
1979年4月16日とはどういう日であるかというと、それは、ジョン・レノンが射殺されるよりも前のことである。ジョン・レノンが射殺されてしまった時、あの時こそが世界が合理性という基準、いや、あらゆる意味において「基準」という言葉の存在価値というか必要性を見失ってしまったときなのである。
でも1979年4月16日において、私たちは夢も、希望も、見失っていなかった。だから、ある意味、日本全国民が病的に楽天的だったということが言えないわけでもない。
何しろ、この年一世を風靡した楽曲が、
円広志 夢想花(翔んで、翔んで、翔んで、まわって、まわって、まわって〜ってやつですね。「翔んでる女」っていうのも流行ったような気が・・・)
八代亜紀 「舟唄」
いやこの他にも、久保田早紀の「異邦人」とか、山口百恵の「いい日旅立ち」とか、ジュディ・オングの「魅せられて」とか、今日定年を迎えるか迎えないかのおっさんたちがラブする楽曲は2000年を超える人類の歴史において、なぜかこの1979年という特定の年において集中的に量産されたのであります。
まあ、いいや。キース・ジャレットのこのライブアルバムのことでした。1枚目の「So Tender」という曲がいいな。ウキキー、ウキャキャーっていう感じの音楽とは、違うわな
〜って、思ってしみじみするというのは、終わりかけてるっていうことなのかな、私が。
あー、のび太くんの部屋の学習机の引き出しに入りたいな〜(笑)。