しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

Ricoh GX200: 天皇誕生日の短信

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RICOH GX200

本日は、天皇誕生日である。朝起きて、本棚の端にあった森山大道の「犬の記憶」を引っ張り出して、パラパラとめくっていたところ、巻末に横尾忠則の解説があって、1971年に2人で1ヶ月ニューヨークに滞在したこと、その間森山大道が「一度に70枚も写真が撮れるカメラ」で毎日同じところを何枚も写真を撮っていた、という記載に吸引され、そのカメラがオリンパスPENワイドであることを知った私は、すかさずオリンパスPENワイドの中古品をヤフオクで検索したのであったが、50,000円前後のプレミア価格で取引されていることを知ってカメラの入手は断念し、代わりに防湿庫からPEN F(フィルム機)を取り出して、レンズを25ミリF4.0につけかえて、うちの猫をモデルに久しぶりに何枚かシャッターを切った後、おもむろにAmazonで「1971/NY」という写真集をオーダーしてしまったのであった。

お届け予定は週末ですが、480ページもあるらしい。たのしみだな。森山大道の写真集は「PARIS+」という文庫本サイズの写真集もこの間買ったのだけど、これもとにかく写真の数が多い。多いが、本の形が変わっているというか写真の数が多すぎる上に紙の質が硬くてページを開けないというか、開くのに力がいる?ので、途中で指が疲れてしまって、まだ全部の写真を見切れていないのだ。「量は質を凌駕する」と森山氏は言っておられるが、まさにその言葉を具現化するかのような写真集なのだ。

ところで、このリコーGX200、先日某所で9,000円ほどで売りに出ているのを発見し、お持ち帰りしてしまいました。オートフォーカスのスピードとか、えっえっえ〜?というくらい今となっては遅いのですが、水辺のセキレイとか小さい子供とか、とくだん動きの速いものを撮るわけでもない私にとっては、結構これでこと足りてしまうのでありました。

さてその後、私は天皇誕生日を祝って近所の鰻屋うな重(上)をフンパツし、店の2階の窓から晴れわたった冬の終わりの青空を眺めつつ、熱燗などを傾けて、大変穏やかかつ有意義な国民の祭日を過ごしたのであった。