しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

Fujifilm X-E2:雨の三連休最終日

Fujifilm X-T4 * XF 16 - 80mm F4.0

今一つお天気にめぐまれなかった連休の前半三日間であった。競馬も負けたし、パッとしない日曜日の夜である。

さて、私の愛するデジタルカメラとして、今、2台ほど選ぶとすれば、それはリコーGR DIGITAL IIIと、Fujifilm X-E2である。その理由といたしましては、大きさと重さのバランスがよいこと、お安いこと、JPEGで良い絵が出てくるということ、この3点です。

一昨年の暮れに入手のライカMも良いカメラだと思う。思うのですが、中古にも拘らずの驚きのお値段をかんがえると、気軽に持ち出して日常遣いができない貧乏症の私なのである。

私にとってなんといっても最も大切なのが、手にした時の大きさと重さのバランスです。特に大きさの割に軽く感じるカメラは結局使わなくなってしまう。その点からすると、フジのX-E2とGRDIIIはベストなのです。そして、GRDIIIは購入から14年経って残存価値は限りなくゼロにちかい。X-E2は2020年の秋に中古の備品を2万円台で購入。どちらも気軽に持ち出してバシバシとシャッターを切れるお手軽カメラなのである。

Fujifilm X-E2 + XF35mmF1.4 + Film Simulation ProNega Standard

と、いうことで、今更のように手持ちのXシリーズのボディ3台を改めて使いだした今日この頃、実はXシリーズのボディを制御する上での「キモ」である「Q(クイックメニュー)」ボタンの使い方、いまさらながらに使用説明書を引っ張り出して熟読のうえ、ようやく理解することができました。あらかじめ「カスタム登録/編集」の画面で設定を登録しておかないとならないのね。Qボタンを押して表示されるタイル状のメニュー状で設定を変更したらそのまま記憶されるものだと思い込んでいたので、なんでこのカメラ、設定した内容を忘れちゃうのかな、不良品かな、とずっと思ってました。。

X-Proシリーズは私にとって憧れのカメラであり、実際Pro-1は新品を、Pro-2も中古ではあったけど入手してしばらく使ったのですが、どうも大きさの割に軽い感じがしてしまって、手に馴染まなかったのでした。でも、Pro-3も欲しいな〜このカメラを使いこなして決定的瞬間を射止めたら気持ちいいだろうな〜と夢想しながら、X-Pro2を手放した時のことを思い出して、物欲を制御しています。

「夜が明けたら いちばん早い汽車に乗るから 切符を用意してちょうだい いつだって身軽な わたしじゃない 夜が明けたら」

(浅川マキ「Long Good-Bye」所収「夜が明けたら」より)

ハイブリッドファインダーも結局EVFしか使わないのであれば、実はX-Eシリーズでじゅうぶんなはずなのだ。特にX-E2はX-E1よりは洗練されているし、X-E3のように小柄すぎず、X-E4よりも遥かにお安い、ということで、個人的には、Xシリーズカメラの中では今もっともおすすめな一台になるのではないかと考えています。

私はX-E2にはXF35mmF1.4を合わせて使っているのですが、このレンズはオートフォーカスは遅いものと割り切ってしまえるので、現行機に比較すると少しスローな動作も「スローなブギにしてくれ」っていう感じで、許してしまえます。なんならマニュアルフォーカスモードにしてしまっても良いし、アイセンサーも反応が遅いのが気になるなら、EVFオンリーにして常時EVFつけっぱにしておけば、ファインダー表示のタイムラグの問題も解消。電池の減りが早ければ、キタムラで中古の予備バッテリーを買えばよし。欠点は工夫で補ってとにかく写真撮りまくれ〜みたいな使い方にはちょうど良いボディだと思うのですよね。「プチっ」という感じのシャッター音も正直なところあまり高級感はないが、このボディばかり使っていれば、だんだん慣れてきて「これはこれでアリ」と思えるレベルだ。

Fujifilm X100V

X-E2のことを褒めながらも、今日は強く雨が降り出したので、防塵防滴のX100Vを使用。アクロスモードで、粒状性をいじっているのですが、こうすると書き込みにちょっと時間がかかる。でもそのぶん、なんだかありがたい様な感じのする画像が出来上がるのでした。

本当に最近のデジカメって、よくできてますよね〜。

Long Good-bye

Long Good-bye

  • アーティスト:浅川マキ
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