しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

Canon New F-1: 無題にて

Canon New F-1 + New FD35mmF2.8 + Kodak Tri-X

「最も重大な業務に最も適している君の精神的な活力を、たとえ名誉はあっても、幸福な人生には何お役にも立たない役目から呼び戻すがよい。そして考えてみるがよい。君が若年のころから、学問研究のあらゆる修行で勉強してきたことは、巨大な量の穀物が君の良好な管理に委ねられるためではなかったのだ。君は何かもっと偉大で、もっと崇高なものを自分に約束したはずである。」

岩波文庫「人生の短さについて」セネカ著 より)

たまにCanon New F-1を使ってみる。オート露出なので、とても楽だ。シャッターを切った感じも小気味良い。ただ、シャッターボタンをかなり押し込まないとシャッターが切れないので、ソフトレリーズをねじ込んでいる。

町中華」っていうのが今、流行ってるの?

なるほど、ほんの少し前・・・って言ってももう30年くらい前になるかな。日曜日って、何もすることがない日だった。お金もないので、ただ、ぼんやりと1日を過ごすのだけど、そんな日曜日のお昼過ぎ、ふらりといつものラーメン屋に入って、ふと思いつきで、瓶ビールを頼んでみたりする。結構これが酔っ払ってしまうのだ。いつか、寮の近所のヤマザキショップで缶ビールを2缶買って、部屋に帰って昼過ぎから1人で飲んだのだけど、いや回る回る、なんでこんなに回るの?っていうくらいお酒が回ってそのままぐっすりと寝込んでしまったのでした。

気がついたら、窓の外はすっかり暗くなって、夜の10時ぐらいになっていて、ぼーっとした頭で向かいの銭湯に風呂に入りに行ったのだ。

あれは本当に無為な日曜日だったけど、でも妙に忘れられない1日だったな。

そんな気がします。

上の写真は、豪徳寺のあたりで見つけた、町中華。今度このお店でビールとレバニラ、ギョーザなど、手始めに頼んでみたい。そして、お店の棚で油まみれになった「クッキングパパ」とか、「美味しんぼ」とか、「課長島耕作」なんてクラシックな作品をもしかすると最初からもう一度読んでしまうのも、楽しいかも知れない。

もちろん、シメはチャーシューメンでお願いします!

よーし、決めた。決めました。今やってる仕事が片付いたら、豪徳寺町中華で、昼からビールだ。