しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

Nikon Fever: 新宿の西、中野の北

Nikon F3 + Ai-S Nikkor 35mmF2.8 + Fujicolor 100

新宿の西、中野の北のあたりを歩いている。先日は新井薬師から新江古田の駅まで、ジグザグに住宅地の中を歩いた。一種独特の存在感を感じさせる、不思議な区域である。太田区や世田谷区のような雰囲気とは異なり、さりとて練馬区板橋区のような感じもない。ある意味で真の都会の居住区域といえば言えるのかもしれない、適切な言い方かどうかわからないけど、都市の真空、という気がするのだ。

なぜ私がそんなにこの新宿区、中野区のあたりに今興味を持っているのかというと、別に特段の興味があるわけではなくて、新宿のMカメラに稼働機会の少ないカメラを売りに持っていくと、見積もりが出来上がるまでに2〜3時間かかるので、その間に撮り歩いてまた新宿に戻って来れるあたり、ということで、この周辺がちょうど良いのだ、というのに過ぎなかったりするのである。

これほどまでにフィルムの価格が高騰してくると、やはり、さすがに、一時期のようにチャカチャカとシャッターを押す気力はない。3〜4時間ほど歩いて、フィルム一本撮り切るかどうか、という程度である。とすれば、実際問題としてフィルムを通して、使えるカメラも限られてくるというわけである。

と、いうことで、私今、断捨離モードです。

2009年の発売直後に買ったGRD3を売ったところ、結構なお値段がついたのには驚いた。これ確か数年前にも手放そうかな、と思ったんだけど、その時に調べた時はMカメラのワンプライス買取価格が5000円程度ような気がするんだけど・・・。

やはり半導体不足のせいなのであろうか。世の中いったいどうなるやらわからないものである。まさに一寸先は闇である。これが漱石の「吾輩は猫である」の苦釈弥先生の言う、many a slip 'twist the cup and the lipと言うやつなのであろうか。

くわばらくわばら。

Nikon EM + Ai-S Nikkor 50mmF1.4 + Fujicolor 100

さて、先日お引き取りしたNikon F3である。手持ちのレンズは50mmF1.4のみ。街撮りでは少々狭いな、って言うことで35ミリを物色したのだけど、意外にもマニュアルのAi-Sレンズって中古品が少なくなってきている気がする。予算も限られているしで少々後玉に難ありの一品をやむなく購入。

「後玉に拭き傷あり」は了承の上だったのではあるのだが、家に持ち帰って再確認すると、いやこれかなりのフキ傷っすよ・・・逆光でかなりのゴーストが出るのは、やっぱりこのフキ傷のせいなのかな。

ま、順光なら気にならないし、やはり電子制御の絞り優先自動露出は、楽なのだ。F3はスポット測光に近いみたいで、露出の合わせ方にまだ慣れてないけど、ネット上のマニュアルのPDF読んでAEロックのやり方も覚えたし、徐々に手に馴染んでくるはず、である。