しまりす写真館の現像室から

カラーネガフィルムでユルめに写真を撮っています

2023-01-01から1年間の記事一覧

Leica M3: 人生に憧れが必要であるということ。憧れなき人生に意味がないこと。

私は、「ライカM3」が好きです。 形が可愛いのだ。日曜日の午後、ビールを飲みながらネット記事を見たり、写真雑誌をパラパラとめくったり、ぼんやりしているうちに無性に「ライカM3」が買いたくなる。「ライカM3」は所有欲、購買欲、物欲、顕示欲、あらゆる…

Leica M: 1979年、「エーゲ海に捧ぐ」

岡崎武志氏の「ここが私の東京」(ちくま文庫)を読了した。非常に色々なことを学ぶことのできた一冊であり、inspiringという点においては、近年読んだ本の中でも3本の指に入る。 文学者を中心に、漫画家、音楽家など地方出身者と東京という場所の関係性を考…

Leica M: 大口径レンズでみる夢と妄想のF1.4

Leica M + Voigtlander Classic 35mmF1.4II + Shot at F1.4 先週導入のコシナ・フォクトレンダーブランドのレンズ、かなり気に入って使っている。開放にした時にすごく面白いそれっぽい雰囲気の絵になるし、何より軽いのがいい。カメラがライカなのにレンズ…

Leica M5 & M4-2: こころなりけり

新山口(小郡)駅Leica M5 + Elmarit 28mmF2.8(2nd) + Tri-X ライカM5とM4-2に入っていたフィルムを撮り切ったので、現像してもらった。M5のフィルムは2021年の秋に装填したもの。M4-2の方は、去年の10月に装填したものだ。時間が経過しているので、撮ったこ…

Leica M240: 2023年の洗濯と焼酎とは、なにか

2023年はまさに「洗濯と焼酎」の年である。 Leica M240 + Voigtlander 35mmF1.4 間違えた。「選択と集中」だ。そう、選択と集中なのだ。稼働率の低いライカボディ2台を処分んした私。その他の古い一眼レフも続々と放出中だ。しかし新宿のMカメラでは、不要機…

Nikon Fever: 新宿の西、中野の北

Nikon F3 + Ai-S Nikkor 35mmF2.8 + Fujicolor 100 新宿の西、中野の北のあたりを歩いている。先日は新井薬師から新江古田の駅まで、ジグザグに住宅地の中を歩いた。一種独特の存在感を感じさせる、不思議な区域である。太田区や世田谷区のような雰囲気とは…

Ricoh GRIIIx: 北新宿の母、南新宿の父

新宿 2023 日々、色々なものがそれと気がつくことなしに消えていくのだけど、公衆電話もそんなものの一つかもしれません。あの、分厚い電話帳も。僕の記憶が間違っていなければ、この電話機が置いてある棚の下のスペースは、確か、電話帳が置いてあったよう…

Nikon S2 & EM: 新橋、ホッピー、そして世界の「画角」についての考察。

Nikon S2 + Nikkor 50mmF1.4 + Acros 100 「神よ。我に50ミリのレンズを与えたまえ。」 新橋のやきとんやでホッピーを酌み交わしながら、僕の古い友達がいった。 「おもいかえすに、僕は、あたりのいろいろなものごとを、ひとつひとつ、一人一人の対象の、ご…

ハロー、マイ・ネーム・イズ・ケン・オカ

ハロー、マイ・ネーム・イズ・ビル・ブラウン ハウ・ドゥー・ユー・ドウー ハウ・ドゥー・ユー・ドゥー ジス・イズ・ア・スクール ザット・イズ・ア・ホール イズ・ジス・ア・パーク? イエス・イット・イズ ウワット・イズ・ジス? イッツ・ア・チャーチ 中…

Leica M4-2 & M3: Paris de Leica, Leica de Paris

日本の食料自給率は30%代だそうだが、我が家のカメラ自給率は2000%ぐらいである。昨日一台処分したけど、明日また一台増えそうな予感が・・・。 Leica M4-2 + Summicron 35mm + Kodak Tri-X パリ左岸の「Shakespear's Bookstore」。今や完全に観光地と化…

Minolta α7: Aged Positives

ポジフィルムを装填して、36フレームのうち半分ほど露光した後防湿庫の中で眠り続けていたミノルタα7。ふとしたきっかけでカメラを引っ張り出し、残りの半分を撮影して、フィルムを現像してみた。最初の方に撮ったフィルムに写っている人たちのほとんどが…